綾部動物病院

宮崎市の動物病院です。子犬の飼い方指導・犬の保育園・犬のお泊り強化保育・犬のしつけ教室・トリミング・ペットホテルも行っております。お気軽にお越しください。

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応急処置

 散歩中や室内でも、予想できない危険が潜んでいます。いざという時に慌てないために応急処置の知識を学んでおきましょう。



★外傷★



 切り傷・擦り傷・咬み傷など軽いものから骨や内臓の損傷のような重度のものまで、原因もケンカや尖った物による裂傷、交通事故など多岐に及びます。落下や交通事故等全身に大きな力が加わる場合には、直後に大したことがないように見えても、その後急変する場合もあり、早めの対処が必要になります。



 応急処置としてまず、安全な場所に移動させて落ち着かせます。興奮して暴れたりすることがあるので、飼い主さんが咬まれたり、引っかかれたりしないように気をつけましょう。バスタオルや毛布をかけた上から触れるようにするとよいでしょう。



 次に、状態を確認します。意識や呼吸はしっかりしているか、歩けるか、出血しているか、どこか痛がるところはないかチェックをします。



 傷口を見つけた場合は、まずきれいにすることを心がけます。流水で傷を洗い、土やゴミ、汚れなどの異物を取り除きます。 



 出血がある場合には、タオルやハンカチなどで患部をしっかり圧迫して止血します。出血が止まらない場合には、さらにその上から包帯を巻きます。どうしても出血が止まらない場合にはひものようなもので傷から2~5cmの心臓側を縛って止血します。



 動物の咬み傷は、傷が小さく出血がほとんどない場合でも後々化膿する危険性が高いので、早めに動物病院に連れて行きましょう。



 交通事故のように全身にダメージが及ぶものであったり、意識に障害が見られるもの、呼吸がおかしいもの、出血が多いものなどは、緊急な処置を必要とします。すぐに動物病院へ連れていきましょう。



★骨折/脱臼/捻挫★



 なるべく患部にふれないようにしながら全身をタオルでしっかり抱きかかえて運びましょう。その後、キャリーバッグや箱に入れて、動物病院へ連れて行きましょう。



 背骨の骨折が疑われたり、ぐったりしている場合は、横に寝かせたまま、大きな毛布や段ボール、平たい板をタンカ代わりにしてなるべく水平にして運びましょう。



★嘔吐★



 原則として吐いた場合には食事をストップして様子を見ながら病院に連れて行きます。連続して吐き続ける、長時間吐き気が治まらない場合には、腸閉塞や胃捻転などの重篤な胃腸の病気も疑われますので早急に適切に処置を受ける必要があります。



★異物誤飲/中毒★



 吐かせる方法もありますが、誤飲したものによっては吐かせては危険な物もあるので自己判断は危険です。まずは動物病院へ連絡してください。獣医師の指示を受けましょう。



 飲んだ物が喉に詰まって窒息状態になっている場合には、詰まっている異物を取り除きます。



 また、紐や糸のような細長い物を飲み込んだ時は、一部が口から出ていても、無理に引っ張ったりせずにそのままにして病院へ行きましょう。



 身近な物で誤飲するものは、ヘアーゴム、輪ゴム、クリップ、糸、ひも状のもの、ラップ、ビニール袋、鶏の骨、焼き鳥のくし、ボール、ぬいぐるみ、電池等があります。



 身近な物で、動物が中毒を起こすものは、タマネギなどのネギ類、チョコレート、風邪薬、殺虫剤、ゴキブリ駆除剤、衣類の虫よけ、農薬、たばこ等があります。



★呼吸の異常★



 苦しそうな呼吸の仕方や咳は、呼吸器(喉・気管・気管支・肺)の問題のほかに心臓の病気でも認められます。命にかかわるものもありますのですぐに動物病院に連れて行きましょう。



★けいれん発作★



 脳の問題や肝臓・腎臓の異常、循環器の異常など様々な原因が考えられます。



 けいれん発作中は、動物が転落したり、周囲のものにぶつかったりしないように抱きかかえたりして補助します。



 発作中に吐いた場合、よだれがひどい場合等には、気管に入るのを防ぐために吐物をタオル等で取り除くとよいですが、けいれんで口の筋肉に異常な力が入り、咬まれる場合がありますので、無理にはしないようにしてください。



 数分で治まってしまう場合がほとんどですが、発作の原因は命に関わるようなものが多いので、早めに診察を受けましょう。



★火傷★



 火傷の原因は、火や熱いものに触れるだけでなく、摩擦で火傷をしたり、暑い日にアスファルトの上を散歩することによって足の裏に火傷をすることもあります。



 皮膚が赤くなり、毛が少し抜けるくらいの比較的軽い火傷の時は、応急処置をして動物病院に連れて行きましょう。



 ただし、皮膚がむけていたり、水ぶくれになったりと重い火傷の時はすぐに動物病院に連れて行きましょう。



◆軽い火傷の応急処置



①患部を冷水で冷やします。



②水で濡らした冷たいタオルを患部の上にかぶせて様子を見る。



★感電★



 電気のコードをかじって感電することがあります。コードを噛んだまま硬直したり、ケイレンしている時は、コンセントを抜いてください。慌てて動物に触ると、人間も感電しますから気をつけてください。



 まずは口の中を火傷ぢていないかどうか確認します。赤くはれていたり、出血しているようなら動物病院へ連れて行ってください。



 そして、心臓の動きと呼吸を確認してください。意識がなかったり、心臓が止まっている場合には、心臓マッサージと人工呼吸をしながらすぐに動物病院へ。



 見た目に異常がなくて、念のため、動物病院で診てもらいましょう。



◆人工呼吸法◆



①犬・猫を横向き(右側を下)にして寝かせ、口が開かないように手で押さえるように包み込みます。



②鼻から息を2~3秒間強く吹き込みます。



③犬・猫の胸が膨らむのを確認しながら行います。



◆心臓マッサージ◆



①横向き(右側を下)にして寝かせ、舌を引き出します。



②左肘の後ろ・脇のあたりに両手の手のひらを当て、胸の厚さの1/3~1/4沈むように圧迫します。



③小型犬・猫の場合は1秒に2回、中・大型犬の場合には2秒に3回のリズムで胸を押していきます。



④人工呼吸と心臓マッサージを同時に行う場合には、マッサージを15回行い、人工呼吸を2回行う、といった手順で繰り返します。



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 突然、愛犬・愛猫が怪我や病気になった時、何よりも先に飼い主さんが落ち着くことです。冷静になり、怪我の状態をきちんと把握しましょう。次に、動物病院に電話をして、現在の状態を説明し、どうしたらいいか指示を仰ぎましょう。そして、動物病院へ連れて行き、診察を受けましょう。



 



 



 



 



 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。