綾部動物病院

宮崎市の動物病院です。子犬の飼い方指導・犬の保育園・犬のお泊り強化保育・犬のしつけ教室・トリミング・ペットホテルも行っております。お気軽にお越しください。

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子猫拾って飼育される方へ

 例年、春先から夏にかけて、子猫を保護される方がたくさんいます。



保護して、初めて子猫を育てる方もいらっしゃるかと思います。



そこで、子猫を保護した時に、チェックすべき点と育て方をお話します。



◆保護した子猫の様子を見る



子猫が母猫や人間から離れて一人で過ごした時間が長ければ長いほど、



病気になっている可能性が高くなります。



・元気はありますか?鳴いていますか?震えていませんか?



・目ヤニや涙が出ていませんか?



・鼻水やクシャミがありませんか?



・下痢をしてませんか?お腹が腫れていませんか?



・耳が汚れていませんか?



・ノミはついていませんか?



◆動物病院に連れて行く



子猫は、病気になると症状が急激に悪化して命にかかわることがあります。



元気そうに見えても、まず動物病院に連れて来てください。



健康状態のチェックをしてたり、日常的な健康管理のアドバイスをいたします。



◆動物病院でチェックすること



・性別や年齢



・体重・・・栄養失調



・体温・・・低体温症



・心音や肺音・・・心疾患、呼吸器疾患



・便・・・寄生虫、下痢、伝染病



・皮膚・・・外傷、皮膚病、ノミ・マダニ・シラミ



・目、鼻・・・結膜炎、角膜炎、鼻炎(呼吸器感染症)



・血液検査・・・猫エイズウイルス感染症、猫白血病感染症



◆子猫の年齢



・目が開いていますか?⇒生後3~10頃までに目が開きます。



・歯がはえていますか?⇒生後3~4週間頃から乳歯が生え始めます。



・自分で食べれますか?⇒生後3週間頃から自分でミルクを飲むことができます。



・目の色は何色ですか?⇒目の色は最初は灰青色です。



生後12週頃から本来の目の色に変わり始めます。



◆育てるために必要なもの



・生後1ヶ月未満の場合 ⇒ 子猫用のミルク、哺乳瓶、保育箱



・生後1ヶ月以上の場合 ⇒ 子猫用のドライフード、保育箱



トイレ、猫砂、ペットシート



◆年齢に合わせた対処法 



・生後1~7日目 : 体重130~250g。目や耳が開く。へその緒がとれる。



ミルクを2~3時間おきに飲ませ、その度に排泄をさせます。



・生後8~14日目: 体重250~350g。目が見えるようになり、歩き出す。



ミルクは3~4時間おきに飲ませ、その度に排泄させます。



・生後15~21日目:体重350~400g。子猫同士で遊んだりする。



ミルクは4~5時間おきに飲ませ、その度に排泄させます。



・生後22~1ヶ月:  体重400~500g。乳歯が生える。のどをごろごろ鳴らす。



離乳食を5~6時間おきに食べさせます。



食後にトイレに連れて行き、排泄がすんだら出してあげる。



※ミルクの飲ませ方



・ミルクは子猫用のミルクを与えましょう。



(牛乳や犬用のミルクを与えると下痢をします。)



・子猫用の哺乳瓶で飲ませます。



(吸い口(乳首)が大きかったり、穴が小さいと飲みにくいので注意しましょう。)



・生後日齢によって、ミルクの授乳量や授乳間隔が違います。



(製品によって分量が違うので、詳しくは各ミルクの説明書をご覧ください。)



・ミルクは飲ませる度に新しく作って、温かいうちに飲ませましょう。



・最初はうまく飲めないので、根気よく与えてみましょう。



・どうしても飲まない場合は病気の可能性があります。病院に連れてきてください。



※排泄のさせ方



・左手で子猫の体を持ち、右手でティッシュで陰部や肛門を軽く刺激します。



しばらく続けるとおしっこやうんちが出ます。



※保温の仕方



・子猫は寒い状態に長く置かれると、低体温になり、



体の機能が低下し、命にかかわることもあります。



・子猫がある程度動き回れる広さで、外に出られないような高さの



段ボール箱やケージを用意します。



・箱の中は28度位に保つようにます。



・湯たんぽやペットヒーター、ホッカイロなどを入れて保温します。



ペットボトルにお湯を入れて使うのもいいでしょう。



いずれの場合も低温やけどを避けるため、



タオルを巻いたり、敷いたりして使いましょう。



・手触りがよい柔らかいタオルや毛布などを敷布や掛布にします。



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◆最後に



初めて子猫を育てるのは、分からないことばかりで、不安だし、



食事や排泄など大変なことも多いと思います。



子猫は育てている方をお母さんと思い、いじらしく慕ってきます。



子猫の時のなんともいえない可愛らしさはその時にしか感じられませんので、



どうか楽しみながら子猫の子育てをしてみてください。



病院のスタッフもアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。


 

※ 全院で、夜間診療は行っておりません。