2011年7月 投稿記事一覧
避妊手術について
犬・猫を飼育されている飼主様へ
将来、愛猫・愛犬に子供を産ませることを考えられていないのであれば、避妊手術をお勧め致します。
でも、いったい何の為に手術をするのかを説明致します。
●避妊手術とは?
腹腔内の卵巣と子宮を切り取り、子供が出来ないようにする手術です。
そして、手術をすることによりメス特有の病気(子宮・卵巣・乳腺)の予防に
繋がります。
●病気の予防について
避妊手術によってどのような病気が予防できるのか?
<乳腺腫瘍>:高齢期になりやすく、乳腺にできる腫瘍のことで悪性だと
ガンといいます。
<子宮蓄膿症>:子宮に膿がたまる病気です。
これらの二つは、性ホルモンが出続けることで起こりやすくなる病気であり
どちらも命の危険に関わってきます。
この二つの病気は避妊手術をすることで、予防が期待できるのですが
<乳腺腫瘍>は手術を受ける前に発情を迎えた回数によって
予防効果が変わってきます。
*メス犬の最初の発情は生後8ヶ月前後で迎え
それから年に1~2回のペースで発情をします。
・初めての発情前に手術をすれば……90%以上の予防効果が期待できます。
・1回目の発情を迎えた後だと……70~80%に下がります。
・2回目の発情ではさらに予防効果は下がり
年齢が2.5歳以降だと予防効果はほとんど期待できない状態になります。
避妊手術は生後6~7ヶ月頃になれば手術を受けることができます。
まだ子供なのに手術を受けるのは…と悩まれるとは思いますが
しかし、このさき高齢になってこれらの病気にかかり手術を受けて
大きな傷を残すのと、小さい頃に避妊手術をして小さな傷で済むのとでは
全く違うと思います。
*避妊手術は適切に行えば決して危険な手術ではありません!
手術の過程としては…
①:麻酔をかけて手術するので手術前日の夜21時からご飯・お水を
与えないでください。絶食絶水です。
②:手術当日は絶食絶水の状態で病院に来ていただき、麻酔や手術をして
大丈夫かの身体検査と血液検査を行います。
③:異常がなければ、ペットをお預かりして手術を行います。
④:手術が終われば異常が出ないか様子を見るため1日入院です。
⑤:体調に問題なければ翌日に退院し、それから10日後位に傷口を
縫った糸を取るための抜糸を行います。
●避妊手術後に注意すること
肥満:手術をすることによりホルモンのバランスが変化するため
手術をしてない犬と比べると手術をした犬は太り易くなります。
肥満は万病のもとです!
糖尿病・関節疾患・心臓病など様々な病気に関連してきます。
ただ、肥満は毎日の食生活と健康管理で対処できることなので、手術を受ける
メリットの方がずっと大きいと思います。
もしも、餌の量がわからないときは病院の方へお尋ねくださいませ。
今週のお友達★ in トリミング神宮本院
♀
♀
左:ジョリーちゃん(M・D) ポッチャリで可愛いジョリーちゃん♪とてもおっとりした性格のワンコです(^^)癒し系です★
右:ハルちゃん(柴) 新しいお友達です★本日初めての川遊びに、保育園のお友達と先生と行ってきました♪上手に泳げたかな(^^)??元気いっぱいおてんば娘です(*^▽^*)
同じお家のワンコ達です★左の子がチョコちゃん(チワワ)♀、右がコタロウちゃん(mix)♂です。2人とも仲良しです(*^^*)チョコちゃんはコタロウちゃんがサークルから居なくなると、鳴いて鳴いて寂しそうでした♪コタロウちゃんは・・・・
1人でも平気みたいだね(笑)
あらっ★大きいゴールデンちゃんと、小さいゴールデンちゃん・・・・・
右も、左も、ルカちゃんです!!!!いつのまにかこんなに大きくなりました(^^)
なんだかルナちゃんに似てきたんじゃないかな??
なかなかのパワフル娘です♪これからまだまだイッパイお勉強しなきゃね★
頑張ってルカちゃん(^O^)/!!
ボランティア部門より お知らせです
?
?~ お時間がございましたら 是非、いらして下さいね ~
?
━━━━━━━━━━━━━
【1】概要
━━━━━━━━━━━━━
(1)演題: 宮崎県における動物介在活動・介在教育を考える
(2)日時: 2011年7月30日(土)13時~16時
(3)場所: 九州保健福祉大学総合医療専門学校 学生ホール
宮崎市瀬頭(ひまわり荘の横です)
(4)演者: 三澤尚明氏(宮崎大学農学部)
綾部ゆみ子氏(綾部動物病院)
(5)進行: 加藤 謙介(九州保健福祉大学社会福祉学部)
(6)ポスター等告知文: 動物介在活動・教育など、
動物を介在させた諸活動が全国各地で広がりを
????????
???????????? 見せる中、宮崎県においても、ユニークな実践が
行われています。
今回は、宮崎県内で、長年にわたってAAA・AAEに
取り組む二人の演者から話題提供を頂き、
その意義と課題について、実践・研究両面から
議論を深めます。
※ (4)演者 綾部ゆみ子時に、下記の介在教育先の先生方に
????????????????????????? 実践活動の様子をお聞き致します。
?????????◎ 山之口小学校・・・・柳谷先生
◎ 国富小学校・・・・・田崎先生
◎ 宮崎南小学校・・・・北原先生
※ 駐車場は、ひまわり荘をご利用ください。
犬のしつけ部門より お知らせ
~ 犬のしつけ部門より ~
?犬の保育園通園生・お泊り強化保育園生(飼い主様)へ
神宮本院生、赤江分院生は7月19日(火曜日)に予定していました”綾川にての川遊び”は台風の為、延期いたします。詳細については、後日ご案内いたします。
犬のしつけより 8月のお泊り強化保育について
犬のしつけ部門より ”お詫びのお知らせ” です。
??????????????????? 8月のお泊り強化保育は、
7月25日(月曜日)~8月12日(金曜日)までとなります。
皆様には、大変ご迷惑をお掛けいたします。
ご希望の方は、早めにご連絡を下さいませ。
神宮本院 22-8584 担当 綾部
ボランティア部門より お知らせです
犬のしつけ 日中保育園の様子(神宮本院)
新しい保育園のお友達の紹介です♪
チワワの男の子 ロワちゃんです。只今、犬社会を勉強中!
豆柴のハルちゃん 先日お泊り保育園を終え自宅へ戻り現在は通園。
コング遊びが大好きな春ちゃん!同じ犬種のモモちゃんと仲良く
遊びました(*^^*)♪ お友達ができてよかったね!
暑い夏が始まりましたが、人も犬も熱中症には気を付けて下さい。
保育園では水遊びがスタートしています♪
プリンちゃん(柴犬) 初めてのプールにもすんなり入れました^^
ドッグランで遊び疲れたらプールの中で一休み♪
たくさんのお友達と仲良くプールに入る事ができました。
びしょ濡れチームのあんずちゃん・ランスちゃん
水なんてへっちゃらだよ★★
~ ご案内 ~
※ 7月31日(日) 川遊びレッスンを行います!
前回参加できなかった飼い主さん・ワンちゃんも
是非、ご参加下さいね♪♪
『集合場所』
・神宮本院 9時15分
・綾南川 10時00分
『持って来るもの』
・トイレグッツ・・・ペットシーツ・キッチンペーパー
ビニール袋
・とっておきのご褒美フード
・濡れた体を拭くタオル・・・人用・犬用
・お弁当・お水(人用)
※ 滑りやすくなっておりますので、
ウォーターシューズを御持参下さい。
※熱中症対策を各自でお願い致します。
夏場のお散歩について
?みなさ~ん、お元気ですか。
台風が近づいていますので、ご注意くださいね。
天気が良いと愛犬とのお出かけが楽しみになりますね。
でも、この時期の散歩は気をつけないといけない事が多々あります。
◎時間帯 この時期時間帯を気にせずにたまに日中ワンちゃんとお外に出ている
光景を目にすることがまれに見られます。犬も私達と同様暑いところに
長時間いると熱中症になります。犬種などにもよりますが鼻が
ペチャンコな短頭種や肥満犬はより熱中症にかかりやすいので注意
が必要です。まだ、日が昇りきらず気温の涼しい早朝か夜間にお散歩
に行きましょう。
◎場所 太陽の照り返しや熱でアスファルトが焼けています。ワンちゃんの
足は人でいうと裸足と一緒です。日中焼けたアスファルトの上を歩くと
肉球が火傷します。アスファルトを触り暑さを確かめながら散歩に行く
時間帯や場所(アスファルトではなく土壌や日陰中心)の散歩コースを
選択するなどの工夫をとってください。時間帯や場所の工夫をしても心
配であればワンちゃん専用の靴がペットショップなどで販売されていま
す。必要であれば購入を考えてみてください。(ワンちゃん専用の靴は
防災グッズにもなります)
あと、アスファルトでの太陽の照り返しの熱気はワンちゃんの対抗の
高さが一番暑い高さだといわれています。
車内にエアコンをつけずに閉じ込めたままの状態も同様熱中症の原因
になるので十分注意が必要です。
◎荷物 通常のお散歩グッズ(トイレグッズ、消臭スプレー)などに加えお水や
食器、携帯用の保冷剤を持ち歩くようにしましょう。今はリュック式で
ワンちゃんがかつげるタイプの保冷剤が販売されているようです。
先ほど話した専用靴も必要であればそろえましょう。
あと、飼い主様用の帽子も忘れないようにしましょう。
◎予防関係 暑さ熱中症対策等もですがお出かけをするには予防関係もきちん
と行っておく必要があります。年に一回の混合ワクチン、
狂犬病ワクチン、月一回のノミ・ダニ予防とフィラリアの予防薬を
確認して置きましょう。
犬のしつけ 日中保育園の様子~赤江分院~
動物由来感染症③(パスツレラ症、ネコ引っかき病)
動物由来感染症について、今回は、犬や猫に咬まれたり、引っかかれたりしておこる病気についてお話しいたします。
〇パスツレラ症
~病原体~
日本ではパスツレラ・ムルトシダ、パスツレラ・カニス、パスツレラ・ダグマティス、パスツレラ・ストマティスの4種の細菌がイヌ・ネコのパスツレラ症の原因菌として確認されており、このうちパスツレラ・ムルトシダが原因になることが最も多くなっています。
?~関係する動物~
パスツレラ菌は哺乳類の上気道や消化管に常在しています。イヌやネコの保菌率は高く(イヌ約75%、猫ほぼ100%)、人にも感染します。
~感染経路~
パスツレラ菌はイヌやネコなどの口腔内常在細菌です。
本菌の人への感染経路は、大きく①動物の咬傷による創傷感染、②動物からの非外傷性感染(多くは呼吸器感染)、③動物との接触歴が不明な感染の3つに分かれます。日本では①が30%、②が50%、③が20%となり、動物の関与が大きいことが分かります。
~動物の症状~
保菌するイヌやネコは通常無症状で不顕性感染ですが、まれに猫が肺炎を起こすことがあります。
~人の症状~
パスツレラ症は、受傷後、短時間で症状が出るのが特徴です。早いときは受傷後、数時間で受傷部位が赤く腫れ、痛みや発熱を伴ない、近くのリンパ節が腫れることもあります。パスツレラ症の受傷部位の炎症は皮下組織の中を広がる炎症です。
受傷部位が関節に近いと、関節炎を起こし、傷が骨に達すると骨髄炎を起こします。抵抗力の弱い人では重症化し、敗血症や骨髄炎をなり、死亡することもあります。また呼吸器の病気をもっている人に肺炎を起こしたり、健康な人でも気管支炎や副鼻腔炎、外耳炎などになることがあります。
~発生状況~
パスツレラ症は発生数が年々増加傾向にあります。
~予防~
イヌやネコとの接触にけじめをつけることが最も重要です?。ペットと一緒に寝ないこと、食べ物を口移しで与えたり、キスしたりしないことです。また、動物と接触したら手洗い、うがいを励行しましょう。
また、イヌやネコに咬まれたり、ひっかかれたりしないように注意し、傷を受けた場合は石鹸でよく洗いましょう。
〇猫ひっかき病
~病原体~
猫ひっかき病は、バルトネラ・ヘンセレという細菌による人とネコとの共通感染症です。
~関係する動物~
バルトネラ・ヘンセレはネコの血液に感染します。通常、人はバルトネラ・ヘンセレを保菌したネコから感染しますが、ごくまれにイヌから感染したと思われる例も報告されています。
~感染経路~
口や爪にバルトネラ・ヘンセレを保有したネコが、人に咬みついたり、引っかいたりすることにより、皮膚から直接感染します。ネコ同士では、ケンカによる直接感染や、ネコノミの吸血による媒介によって伝播します。人もまれに保菌ネコを吸血したネコノミから感染することがあります。ノミが人へ感染する経路は、ネコを抱き上げときに人に飛び移って感染する場合と、カーペットやソファーなどに潜伏しているノミの成熟さなぎが人の接触を感知して脱皮し、成虫になって人に飛び移って感染する場合とがあります。
~動物の症状~
ネコやイヌの場合、この菌に感染しても無症状です。
~人の場合~
ネコからの受傷後、数日から2週間後に受傷部位に赤い丘疹(おでき)や膿庖(小さい化膿巣)ができます。さらに数日から数週間後に受傷部位の所属リンパ節が腫れて、痛みを伴ないます。発熱、頭痛、倦怠感、肝臓の腫れがみられることもあります。まれな合併症として、脳症、髄膜炎、肝脾膿瘍が起きることがあります。
~発生状況~
日本の飼育猫では8.8%のネコがバルトネラ・ヘンセレに対し抗体陽性であり、7.2%のネコが菌を保有してるという報告があります。
~予防~
ネコの引っかかれたり、咬みつかれたりしないことが重要です。ネコの特性や性格をよく理解して、過度に接触をしないことです。ネコの爪切りと、ネコノミの駆除を定期的に行うことも予防策となります。
〇破傷風
~病原体~
破傷風菌の芽胞は土の中で何年も生きることができる嫌気性細菌です。破傷風はこの菌がつくる毒素によって激しい筋肉のけいれんが起こる病気です。
~感染経路~
破傷風は、さびたり汚れている物体によって受けた切り傷や刺し傷などによって起こりますが、まれにイヌやネコの咬まれたり、引っかかれたりしても感染することがあります。
~症状~
通常、症状は感染の5~10日後に現れます。筋肉のこわばりやけいれんが起こり、口が開きにくくなったり、落ち着きがなくなったり、ものを飲みにくくなったり、頭痛、発熱、のどの痛み、悪寒が起こります。全身性のけいれんが起こると呼吸ができなくなり、死亡することもあります。
傷の近くの筋肉だけにけいれんが起こる場合もあり、数週間続きます。
~予防~
破傷風はワクチンで予防できます。予防ワクチンの効果は約10年です。日本では、乳幼児に接種する3種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)、2種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風)の不活化ワクチンで予防します。
最後に接種したときから10年が経過していたら、追加接種を受けましょう。
イヌやネコに咬まれたときは、破傷風ワクチンと破傷風免疫グロブリンを接種します。
破傷風菌は空気に触れるのが苦手なので、菌が入ったまま傷口がふさがると増殖してしまいます。咬まれたらすみやかに流水で傷口を洗い流すようにしましょう。異物や損傷した組織は、必要があれば外科的に取り除きます。
〇カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症
~病原体~
カプトサイトファーガ・カニモルサスという細菌で、動物(イヌやネコなど)の口腔内に常在しています。
保菌率 イヌ75% ネコ60%
~感染経路~
イヌやネコに咬まれたり、引っかかれたりすることで感染・発症します。
~人の症状~
発熱、腹痛、倦怠感、吐き気、頭痛などが起こります。重症例では、敗血症や髄膜炎を起こし、ショック、多臓器不全に進行して死にいたることもあります。重症化した場合、敗血症になった方の約30%が、髄膜炎になった片の約5%が亡くなるとされています。
潜伏期間は2~14日。
~発生状況~
日本においては、重症化した患者の文献報告(2002~2009年)が14例あります。その中の6名が亡くなっています。
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上記のように、イヌやネコに咬まれたり、引っかかれて起こる感染症は多くあります。命を落とすことや後遺症が残ることもあります。
イヌもネコも相手を簡単に傷つけることのできる鋭い歯を持っています。争いごとを解決する手段として、あるいは危険な相手から身を守るために、うなって威嚇し、咬みつこうとすることもあります。人間でもついカッとなって人をどなったり、身を守ろうとして相手を傷つけたり、ときには殺傷したりすることさえあるように、イヌやネコにも人を咬む危険性はあるといえます。イヌやネコがどんなに可愛い姿でも、咬む動物だと認識しておくべきです。
また、人間の子供に命の尊さや人を傷つけないことを教えるのと同じように、愛犬にも、子犬のうちから、人に咬まないようにしつけをすること、人や人間社会に馴染ませておくことが大切です。咬むことは、人間社会で共存していくには、許されることではありません。可愛い愛犬が、人に咬みつくようなワンちゃんにならないように、子犬のうちから、正しくしつけることが大切です。
子犬を飼い始めてどのようにしつけをしたらいいか分からないときや愛犬がすでに咬みついたり、うなったりするような問題行動でお困りのときには、遠慮なくご相談ください。
※ 全院で、夜間診療は行っておりません。